公開日: / 更新日: / 情報確認日: 2026-07-11

乾燥方式で変わるのは「電気代・仕上がり・本体価格」

ドラム式洗濯乾燥機を選ぶとき、洗濯容量や設置寸法と並んで判断が分かれるのが「乾燥方式」です。乾燥方式は大きくヒートポンプ式とヒーター式に分かれ、この違いが乾燥時の消費電力量(電気代)、衣類の仕上がり、本体価格に影響します。

先に結論をまとめると、消費電力量を抑えたい・衣類を高温で傷めたくない人はヒートポンプ式が候補になり、本体価格を抑えたい・乾燥を補助的にしか使わない人はヒーター式や乾燥機能のない縦型が候補になります。ただし電気代の実額は機種・使い方・電力単価で変わるため、最終的には各機種の公式仕様に記載された消費電力量で比較するのが確実です。

このページでは、両方式の仕組みと、公式仕様の範囲で分かる違い、家庭の使い方に合わせた選び方を確認します。

関連: ドラム式と縦型の違い

編集部が整理した候補

イチオシ パナソニック ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129EL(2025年度モデル)

パナソニック ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129EL(2025年度モデル)

パナソニックLXシリーズのフラッグシップドラム式。公式仕様で洗濯12kg・乾燥6kg、トップユニットヒートポンプ乾燥、トリプル自動投入を搭載。外形は給排水ホース含む幅639×奥行722×高さ1060mm、本体幅604mm。設置可能な防水パンは内寸奥行540mm以上と公式表示。扉は左開き(EL)・右開き(ER)を選べます。

ドラム式洗12kg / 乾6kgヒートポンプ

参考価格: 約28〜33万円(時期・販売店で変動。購入時に各ECでご確認ください)

2位 東芝 ZABOON ドラム式洗濯乾燥機 TW-127XP5L(2025年度モデル)

東芝 ZABOON ドラム式洗濯乾燥機 TW-127XP5L(2025年度モデル)

東芝ZABOONの上位ドラム式。公式で洗濯12kg・乾燥7kg、新ヒートポンプユニットによる乾燥、抗菌ウルトラファインバブル洗浄EXを搭載。外形は排水ホース含む幅645×奥行720×高さ1060mm、本体幅600mm。設置可能な防水パンは奥行内寸520mm以上と公式表示。扉は左開き(L)・右開き(R)を選べます。

ドラム式洗12kg / 乾7kgヒートポンプ

参考価格: 約27〜33万円(時期・販売店で変動。購入時に各ECでご確認ください)

3位 日立 ビッグドラム BD-SX130ML(2025年度モデル)

日立 ビッグドラム BD-SX130ML(2025年度モデル)

日立ビッグドラムの上位機。公式で洗濯・脱水13kg・乾燥7kg、らくはや 風アイロン(ヒートポンプ式乾燥)を搭載。外形は手掛け・給排水ホース取付部含む幅630×奥行720×高さ1065mm、本体幅600mm、質量約93kg。設置可能な防水パンは内寸奥行540mm以上。扉は左開き(ML)・右開き(MR)を選べます。

ドラム式洗13kg / 乾7kgヒートポンプ

参考価格: 約29〜35万円(時期・販売店で変動。購入時に各ECでご確認ください)

価格は変動します。リンク先で最新価格・在庫をご確認ください。順序は編集部が公式表示をもとに整理した目安です。

このページで分かること

ヒートポンプ式とヒーター式の仕組みの違い、乾燥温度と衣類への影響、消費電力量(電気代)の傾向、本体価格の傾向、そして自分の家庭の使い方にどちらが合うかを、メーカー公式仕様の範囲で確認できます。乾燥方式は本体を買い替えないと変えられない部分なので、購入前に理解しておきたいポイントです。

3つの乾燥方式の仕組み

ヒートポンプ式(除湿しながら低温で乾かす)

ヒートポンプ式は、エアコンと同じ原理で空気を除湿しながら、比較的低い温度の風で衣類を乾かす方式です。パナソニックのLXシリーズや東芝ZABOONの上位機はこの方式を採用しています。高温にしすぎないため衣類への熱の影響を抑えやすく、除湿した空気を再利用するため消費電力量を抑えやすいのが特徴とされています。一方で、除湿ユニットを内蔵する分、本体価格は高めの機種が中心です。

ヒーター式・水冷除湿(高温で乾かし水で湿気を冷やす)

ヒーター式は、電気ヒーターで温めた高温の風で衣類を乾かす方式です。このうち水冷除湿タイプは、乾燥中に発生する湿気を水道水で冷やして除湿するため、乾燥運転中にも水を使います。乾燥力は高い一方で、消費電力量は多くなりやすく、乾燥中の水道使用も発生します。日立ビッグドラムは「風アイロン」と呼ばれる高速風による乾燥(ヒートリサイクル乾燥)を採用しており、しわを伸ばしながら仕上げる点を公式で訴求しています。

ヒーター式・空冷除湿(外気で湿気を冷やす)

空冷除湿タイプは、乾燥中の湿気を室内の空気で冷やして除湿します。乾燥中に水を使わない一方で、排気とともに湿気や熱が洗濯機の周囲に出やすく、設置場所の換気に配慮が必要な場合があります。縦型の乾燥機能付きモデルや一部のドラム式に見られる方式です。

消費電力量(電気代)の見方

乾燥方式による電気代の差を知りたい場合は、各機種の公式仕様に記載された「洗濯~乾燥時の消費電力量」を比べるのが基本です。一般的な傾向として、ヒートポンプ式は除湿した空気を再利用するため消費電力量を抑えやすく、ヒーター式は高温を作るために電力を多く使いやすい、とメーカー各社が説明しています。

電気代の実額は、消費電力量(kWh)に電力単価を掛けて試算します。電力単価は契約や時期で変わりますが、家庭用電気製品の目安単価として1kWhあたり31円が使われることがあります。たとえば1回の洗濯~乾燥で消費電力量が公式仕様に記載されていれば、その値に単価を掛け、1か月の使用回数を掛けることでおおよその月額の目安が出せます。

消費電力量は事前に同じ条件で比べる
公式仕様の消費電力量は「定格容量で洗濯~乾燥した場合」など測定条件が決まっています。容量や運転コースが違うと数値も変わるため、比較するときは同じ条件(同じ容量・標準コース)の値どうしで見比べてください。乾燥のみ・洗濯のみで数値が分かれている機種もあります。

ここで示した単価はあくまで試算用の目安であり、実際の電気代を保証するものではありません。正確な消費電力量は購入候補の公式仕様でご確認ください。

仕上がりと衣類への影響

乾燥温度は仕上がりと衣類への影響に関わります。ヒートポンプ式は比較的低い温度で乾かすため、衣類の縮みや傷みを抑えやすいとされます。ヒーター式は高温で乾かすため乾燥力が高い一方、熱に弱い衣類では縮みに注意が必要な場合があります。

ヒートポンプ式とヒーター式の違い

乾燥方式で電気代・仕上がり・本体価格の傾向が変わります

ヒートポンプ式

・低めの温風で除湿しながら乾かす方式
・消費電力量を抑えやすい傾向
・衣類への熱ダメージが小さい傾向
・本体価格は高めのモデルが中心

ヒーター式

・高温の温風で乾かす方式
・消費電力量は大きくなりやすい傾向
・水冷除湿タイプは乾燥中に水道水を使う場合がある
・本体価格は抑えめのモデルが中心

電気代・仕上がりはモデル・容量・使い方で大きく変わります。消費電力量・水量はメーカー公式仕様でご確認ください。

ただし、実際の縮みや風合いは衣類の素材・混率によって大きく変わり、乾燥機の使用可否は衣類の洗濯表示に従うのが原則です。乾燥方式にかかわらず、乾燥機非対応の表示がある衣類は乾燥機にかけないようにしてください。

【衣類のダメージが気になる家庭】

低温で乾かせるヒートポンプ式が候補になります。おしゃれ着や熱に弱い素材は、方式を問わず乾燥機にかけず自然乾燥にするのが安全です。

本体価格とランニングコストのバランス

本体価格は、ヒートポンプ式の方が高めの機種が中心で、ヒーター式や乾燥機能のない縦型の方が抑えめの傾向があります。乾燥を毎日使う家庭では、本体価格が高くても消費電力量の少ないヒートポンプ式でランニングコストを抑える考え方があり、乾燥をほとんど使わない家庭では、本体価格の安い方式や乾燥機能のない縦型を選び、外干し・浴室乾燥で補う考え方があります。

どちらが得かは「乾燥を月に何回使うか」で変わります。乾燥の使用頻度が高いほど、消費電力量の差が積み重なってランニングコストに効いてきます。逆に乾燥をほとんど使わないなら、本体価格の差の方が大きくなります。

乾燥の使用頻度から逆算する
毎日乾燥まで回すならヒートポンプ式のランニングコストの低さが生きます。週に数回・雨の日だけなら、本体価格や設置性を優先して選ぶ考え方もあります。自分の乾燥の使い方を先に決めると、方式が絞りやすくなります。

関連: 家族人数から容量を考える

どちらの方式が向いているか

乾燥を毎日使い、電気代と衣類へのやさしさを重視するなら、ヒートポンプ式が向いています。乾燥は補助的にしか使わず、本体価格を抑えたい・洗浄力を優先したいなら、ヒーター式や乾燥機能のない縦型に外干しを組み合わせる選び方が向いています。

設置面では、ヒートポンプ式・ヒーター式ともにドラム式は本体が大きく重いため、乾燥方式を決める前に、防水パン・搬入経路が候補機種に対応しているかを先に確認しておくと、選択肢を絞りやすくなります。設置条件の確認手順はドラム式洗濯機を設置候補になるか確認する全チェック項目で整理しています。

関連: ドラム式を設置候補になるか確認する全チェック項目

よくある質問

ヒートポンプ式とヒーター式では電気代はどのくらい違いますか?

差は機種と使い方で変わるため一概には言えませんが、一般的にヒートポンプ式の方が乾燥時の消費電力量を抑えやすいとメーカー各社が説明しています。正確な差は、候補機種の公式仕様に記載された洗濯~乾燥時の消費電力量を、同じ容量・コースの条件どうしで比較して試算してください。

ヒーター式は乾燥中に水道水を使うと聞きましたが本当ですか?

ヒーター式のうち水冷除湿タイプは、乾燥中に発生する湿気を水道水で冷やして除湿するため、乾燥運転中も水を使います。空冷除湿タイプは室内の空気で冷やすため乾燥中の水は使いません。どちらの方式かは公式仕様や商品ページでご確認ください。

ヒートポンプ式なら衣類は縮みませんか?

ヒートポンプ式は低温で乾かすため縮みを抑えやすいとされますが、縮まないことを保証するものではありません。縮みや傷みは衣類の素材で変わり、乾燥機の使用可否は洗濯表示に従うのが原則です。乾燥機非対応の表示がある衣類は方式にかかわらず乾燥機にかけないでください。

乾燥をあまり使わない場合はどちらを選べばよいですか?

乾燥をほとんど使わないなら、本体価格を抑えられるヒーター式や、乾燥機能のない縦型に外干し・浴室乾燥を組み合わせる選び方が候補になります。乾燥の使用頻度が低いほど、消費電力量の差より本体価格の差の方が効いてきます。

日立の「風アイロン」はどちらの方式ですか?

日立ビッグドラムの風アイロンは、高速の風で衣類のしわを伸ばしながら乾かすヒートリサイクル乾燥で、ヒーターを用いる方式に分類されます。乾燥方式の分類や消費電力量の詳細は、日立の公式製品ページと仕様でご確認ください。