公開日: / 更新日: / 情報確認日: 2026-07-12

先に結論

洗濯機の値下がりを待つなら、カレンダーではなく方式ごとのモデルチェンジ周期を基準にするのが出発点です。編集部が各社のニュースリリースで発売日を確認した範囲では、ドラム式の主力モデルは8月に発表が集中して9〜11月に発売され、縦型の主力モデルは4月に発表されて5月下旬〜6月に発売されるという周期でした。新モデルの発表から発売にかけての期間は、ひとつ前の世代が型落ちとして値下がりしやすい時期にあたります。

この周期に沿うと、ドラム式の型落ちを狙うなら夏の終わりから秋、縦型の型落ちを狙うなら春から初夏が、価格の動きを見はじめる目安になります。そこへ量販店の決算期やボーナス期といったセール時期を重ねると、いま買うか、次のモデルチェンジまで待つかを判断しやすくなります。ただし実売価格は時期・店舗・在庫状況で変動するため、この記事で扱うのはあくまで傾向と確認手順です。

また、どれだけ買い時を見極めても、防水パンの内寸や搬入経路といった設置条件の確認が不要になるわけではありません。時期の話と設置の話を切り離さないことが、この記事のもう一つのテーマです。型落ち機そのものの選び方は型落ち洗濯機を選ぶときの確認ポイントで扱っているため、本記事は「いつ動くか」に焦点を当てます。

関連: 型落ち洗濯機を選ぶときの確認ポイント

ステップ1:モデルチェンジ周期を知る

買い時の判断で最初に押さえたいのは、狙っている方式の新モデルがいつ出るかです。発売時期はメーカーの公式ニュースリリースに日付つきで残るため、記憶やうわさではなく前年のリリースを確認するのが手堅い方法です。編集部で直近の各社リリースを確認したところ、方式ごとに次のような周期が読み取れました。

ドラム式は8月発表・9〜11月発売が中心 2025年のフラッグシップドラム式は、日立が8月5日にビッグドラム BD-STX130Mなどを発表して9月中旬に発売、パナソニックが8月19日にNA-LX129Eなど計7機種を発表して10月上旬に発売、東芝が8月26日にZABOON TW-127XP5を発表して10月に発売という日程でした。シャープのフラッグシップ ES-12X1も9月11日発売で、主要メーカーの発表が夏の終わりの約3週間に集中しています。

縦型は4月発表・5月下旬〜6月発売が中心 縦型の主力モデルは春に動きます。2026年は日立が4月8日にビートウォッシュ BW-X120Pなど6機種を発表して5月下旬に発売、東芝が4月13日にAW-12DPB6などを発表して6月に発売、パナソニックの縦型 NA-FA12V6は6月1日発売でした。シャープも縦型 ES-GV10Lとコンパクトドラム ES-7S2を5月21日に発売しており、こちらは4〜6月に集中しています。

メーカーとシリーズで数か月前後する すべての機種がこの周期に乗るわけではありません。たとえばAQUAのドラム式 AQW-DXS12Aは2025年11月20日発売で、大手4社のフラッグシップより2か月ほど遅い時期でした。コンパクトドラムや乾燥なしモデルもシリーズごとに時期が異なります。狙うシリーズが決まっているなら、そのシリーズの前年のニュースリリースの日付を調べておくと、翌年のモデルチェンジ時期のいちばん確かな手がかりになります。

発表から発売まで1〜2か月の助走がある 上の実績が示すとおり、発表から発売までにはおおむね1〜2か月の間隔があります。この期間は、新モデルの仕様表が公開済みで旧モデルもまだ市場に残っている、新旧比較にいちばん向いたタイミングです。乾燥方式・容量・寸法の年度差分を落ち着いて見比べる時間として使えます。

ステップ2:型落ちが動きやすい時期を知る

型落ちの起点は新モデルの発表 新モデルが発表されると、ひとつ前の世代は型落ちになり、店頭・通販で在庫を整理する動きが出やすくなります。値下がりの幅と速さは店舗の在庫状況によって大きく異なり、一律ではありません。「発表イコール即値下がり」ではなく、発表から発売後しばらくまでの数か月にかけて徐々に動く、という見方が実態に近いです。

ドラム式の型落ちは夏の終わりから秋 ドラム式は8月に発表が集中するため、前年モデルの価格が動きやすいのは8月から秋にかけてです。フラッグシップのドラム式は本体価格の水準が高いぶん、型落ちとの価格差も目立ちやすい傾向があります。一方で、扉の開き方向(左開き・右開き)や本体色は在庫限りとなるため、待つほど選択肢が狭くなる点は織り込んでおく必要があります。

縦型の型落ちは春から初夏 縦型は4月発表・5月下旬〜6月発売が中心のため、前年モデルは春から初夏にかけて動きやすくなります。2〜4月の新生活シーズンで在庫が動いた直後にあたるため、一人暮らし向けの小容量や12kgクラスの大容量は、型落ちの在庫自体が薄くなっていることもあります。

値下がり待ちと在庫切れは綱引きになる 型落ちを待つ判断は、価格と選択肢の交換だと考えると整理しやすくなります。時間が経つほど価格は下がりやすくなる一方、扉方向・色・容量の選択肢は先に消えていきます。特に設置条件の都合で扉方向が一択になる家庭では、価格より在庫を優先したほうがよい場面があります。

なお、値下がり幅を金額で断定することはできません。同じ型番でも店舗と時期で価格は大きく違うため、狙いの機種が決まったら販売店の店頭価格や価格情報サイトで、その型番の推移を個別に確認してください。

ステップ3:セール時期を重ねる

決算期(3月・9月) 家電量販店の多くは3月または9月に決算期を迎え、決算セールが行われることがあります。対象商品や値引きの内容は店舗ごとに異なるため、セールがあること自体を前提にせず、狙いの型番が対象かをその都度確認する使い方が現実的です。

ボーナス期(6〜7月・12月) 夏と冬のボーナス期は、高価格帯の家電が動く時期としてセールやポイント施策が組まれることがあります。ドラム式のような価格水準の高い商材では、支払い計画と重ねやすい時期でもあります。

年末年始・新生活期(2〜4月) 年末年始の初売りや、2〜4月の新生活商戦も店頭が動く時期です。ただし新生活期は需要そのものが増える時期のため、値下がりを待つというより、在庫と納期を確保する時期と捉えたほうが実態に合います。引っ越しにあわせた購入では、設置日と搬入経路の確認を先に済ませることが価格より重要になります。

モデルチェンジとセールの重なりを見る 買い時として意識したいのは、型落ちの時期とセール時期が重なる局面です。ドラム式の型落ちが動く秋は9月決算期と重なり、縦型の新旧交代が進む初夏は夏のボーナス期と重なります。周期とセールが重なる時期を第一候補に、狙いの型番の在庫と価格を見ていく流れです。

セール時期はあくまで補助的な軸です。セールの有無や値引き幅は店舗の判断で毎年変わるため、「この月に買えば損をしない」といった決めつけはできません。基準はあくまでモデルチェンジ周期に置き、セールは重なれば追い風になる程度に考えておくと判断を誤りにくくなります。

方式×時期の整理表

方式・クラス新モデルの発表・発売時期(直近実績)型落ちが動きやすい時期の目安重なりやすいセール時期注意点
ドラム式(フラッグシップ)8月発表、9〜11月発売(2025年:日立8/5発表・9月中旬発売、パナソニック8/19発表・10月上旬発売、東芝8/26発表・10月発売)夏の終わり〜秋9月決算期、冬のボーナス期扉方向・色の在庫が先に減る
縦型(主力モデル)4月発表、5月下旬〜6月発売(2026年:日立4/8発表・5月下旬発売、東芝4/13発表・6月発売、パナソニック6/1発売)春〜初夏夏のボーナス期新生活期の直後で型落ち在庫が薄いことがある
コンパクトドラム・その他のシリーズシリーズごとに異なる(シャープ ES-7S2は2026年5月21日発売、AQUA AQW-DXS12Aは2025年11月20日発売)前年の発表日の前後店舗・時期による前年のニュースリリースの日付を個別に確認する

この表は、編集部が2025〜2026年の各社ニュースリリースで確認した直近実績に基づく目安です。発表時期は年によって前後する可能性があり、毎年同じ日程が繰り返されるとは限りません。狙うシリーズが決まったら、当該メーカーのニュースリリースページで最新の発表状況を確認してください。

表の使い方としては、まず自分の狙いがドラム式か縦型かで行を選び、型落ちが動きやすい時期に印をつけます。次にその時期の1〜2か月前から、狙いの型番の在庫(扉方向・色)と価格を定点的に見はじめる、という流れです。方式そのものに迷いがある場合は、先にドラム式と縦型の違いから決めるほうが、待つ対象がぶれません。

関連: ドラム式と縦型の違いを見る

ステップ4:待つ価値があるかを判断する

年度差分が改良中心なら型落ちが候補になる 待つ価値の判断材料は、新旧の差分の中身です。たとえば2025年のドラム式では、東芝 TW-127XP5が洗濯運転時間の短縮と乾燥時間の短縮、パナソニック NA-LX129Eがダウンジャケット向け新コースの追加と消費電力量の低減(公式発表では洗濯〜乾燥「おまかせ」コース・定格6kg時で2024年モデルの約890Whから約800Whへ約10%減)を打ち出しており、基本構成を保った改良が中心でした。こうした年は、旧モデルでも日常の使い方が大きく変わらないと判断できれば、型落ちの割安感を取りにいく選択がしやすくなります。

乾燥方式や寸法が変わる年は新モデルを見る 逆に、乾燥方式(ヒートポンプ・ヒーター)の変更、洗濯容量・乾燥容量の増減、外形寸法や防水パン要件の変更がある年は、価格差だけで型落ちを選ぶと設置や使い勝手の面で狙いとずれることがあります。差分の中身は改良だけとは限らないため、新旧両方の公式仕様表を並べて確認してから決めます。

故障・引っ越しのときは時期を待たない 洗濯機は止まると生活に直結するため、故障時の買い替えでは買い時を待つ判断は基本的に成立しません。この場合は時期ではなく、在庫があること・設置条件に合うこと・納期が早いことを優先します。引っ越しにともなう買い替えも同様で、入居日から逆算した納期と搬入経路の確認が先です。

本体価格の差だけでなく電気代の差も見る 型落ちと新モデルで消費電力量の公式値が異なる場合、本体価格の差と数年分の電気代の差は別々に効いてきます。特に乾燥を毎日使う家庭では、ヒートポンプ式の消費電力量の年度差が積み上がるため、[ドラム式の乾燥にかかる電気代の考え方](/articles/drum-dryer-electricity-cost/)とあわせて、価格差を使用年数で割り戻して見ると判断が立体的になります。

関連: 乾燥の電気代の考え方を見る

買い時を待つときのよくある失敗

価格だけ見て設置確認を後回しにする
型落ちでも新モデルでも、防水パンの内寸、蛇口の高さ、排水口の位置、玄関・廊下・階段の搬入経路の確認は同じように必要です。買い時が来てから採寸を始めると、在庫があるうちに判断できません。待っている期間こそ採寸に充てるのが合理的です。
年度で寸法や設置要件が変わる点を見落とす
同じシリーズ名でも、年度によって外形寸法・ボディ幅・防水パン要件が変わることがあります。型落ちを買うときに当年モデルの仕様表や設置説明書を見て判断すると、数値がずれる場合があります。参照する資料は購入する型番のものに揃えてください。
扉方向と色の在庫を確認せずに待ち続ける
型落ちは基本的に在庫限りです。左開き・右開きの選択が設置場所の都合で決まっている家庭では、価格が下がるのを待つ間に必要な側の在庫だけがなくなることがあります。待つ場合も、必要な扉方向の在庫状況は先に確認しておきます。
保証・設置サービスの条件を比較しない
同じ型番でも、販売店によって長期保証の内容、搬入下見サービスの有無、リサイクル・設置費用の扱いが異なります。本体の表示価格だけでなく、これらを含めた総額と条件で比較しないと、価格差の意味を読み違えます。
発表の有無を確認せず「もうすぐ新型が出るはず」で待つ
モデルチェンジ周期は過去実績から見た目安にすぎません。各メーカーのニュースリリースページを見れば、新モデルの発表があったかどうかは日付つきで確認できます。うわさではなく一次情報で発表の有無を確かめてから、待つかどうかを決めてください。

設置可否の最終確認は、採寸したうえで販売店・設置業者・メーカーに相談してください。賃貸住宅で給水栓や排水まわりの変更が必要になりそうな場合は、管理会社・大家への確認も必要です。確認手順はドラム式洗濯機の設置チェックリストにまとめています。

関連: 設置チェックリストを見る

よくある質問

洗濯機が1年でいちばん安くなる月はいつですか?

一律の答えはありません。直近実績では、ドラム式の主力は8月発表・9〜11月発売、縦型の主力は4月発表・5月下旬〜6月発売のため、型落ちが値下がりしやすいのはドラム式なら夏の終わりから秋、縦型なら春から初夏という時期の目安になります。実売価格は店舗と在庫で変動するため、月を断定するより狙いの型番の価格推移を個別に見るほうが実用的です。

型落ちはどのくらい値下がりしますか?

金額や割合を断定することはできません。同じ型番でも店舗・時期・在庫状況で価格は大きく異なります。狙いの機種を決めたうえで、販売店の店頭価格や価格情報サイトでその型番の推移を確認し、納得できる水準かどうかで判断してください。

新モデルの発表を待ってから旧モデルを買うのは有効ですか?

有効な場面は多いです。発表後は新旧の仕様差分を公式資料で見比べられるため、差分が改良中心なら型落ち、乾燥方式や寸法が変わるなら新モデル、という判断ができます。ただし待つ間に扉方向や色の在庫が減っていくため、設置条件の制約が強い家庭ほど早めの決断が必要になります。

縦型とドラム式で買い時は違いますか?

違います。編集部が確認した直近のニュースリリースでは、縦型は4月発表・5月下旬〜6月発売、ドラム式は8月発表・9〜11月発売が中心で、型落ちが動く時期もそれぞれ春〜初夏、夏の終わり〜秋とずれます。方式を先に決めてから、その方式の周期に合わせて待つのが順序です。

買い時を待っている間に何を準備すればよいですか?

設置条件の採寸です。防水パンの内寸、蛇口の高さ、排水口の位置、玄関から設置場所までの搬入経路を測っておくと、価格が動いたときに在庫が残っているうちに判断できます。採寸結果は候補機種の公式仕様表・設置説明書と突き合わせ、最終的な設置可否は販売店・設置業者・メーカーに確認してください。

まとめ

洗濯機が安くなる時期は、方式ごとのモデルチェンジ周期から逆算すると見通しが立ちます。直近実績では、ドラム式は8月発表・9〜11月発売で型落ちは夏の終わりから秋、縦型は4月発表・5月下旬〜6月発売で型落ちは春から初夏に動きやすく、そこへ決算期・ボーナス期のセールが重なる時期が第一候補になります。ただし価格は店舗と在庫で変動するため、時期はあくまで目安として、狙いの型番の価格と在庫を個別に追ってください。

待つと決めたら、その期間は準備に使えます。型落ち洗濯機を選ぶときの確認ポイントで年度差分の見方を押さえ、ドラム式洗濯機の設置チェックリストで採寸を済ませておけば、買い時が来たときに迷わず動けます。

関連: 型落ちの確認点へ進む

編集部が整理した候補

イチオシ パナソニック ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129EL(2025年度モデル)

パナソニック ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129EL(2025年度モデル)

パナソニックLXシリーズのフラッグシップドラム式。公式仕様で洗濯12kg・乾燥6kg、トップユニットヒートポンプ乾燥、トリプル自動投入を搭載。外形は給排水ホース含む幅639×奥行722×高さ1060mm、本体幅604mm。設置可能な防水パンは内寸奥行540mm以上と公式表示。扉は左開き(EL)・右開き(ER)を選べます。

ドラム式洗12kg / 乾6kgヒートポンプ

参考価格: 約28〜33万円(時期・販売店で変動。購入時に各ECでご確認ください)

2位 東芝 ZABOON ドラム式洗濯乾燥機 TW-127XP5L(2025年度モデル)

東芝 ZABOON ドラム式洗濯乾燥機 TW-127XP5L(2025年度モデル)

東芝ZABOONの上位ドラム式。公式で洗濯12kg・乾燥7kg、新ヒートポンプユニットによる乾燥、抗菌ウルトラファインバブル洗浄EXを搭載。外形は排水ホース含む幅645×奥行720×高さ1060mm、本体幅600mm。設置可能な防水パンは奥行内寸520mm以上と公式表示。扉は左開き(L)・右開き(R)を選べます。

ドラム式洗12kg / 乾7kgヒートポンプ

参考価格: 約27〜33万円(時期・販売店で変動。購入時に各ECでご確認ください)

3位 日立 ビッグドラム BD-SX130ML(2025年度モデル)

日立 ビッグドラム BD-SX130ML(2025年度モデル)

日立ビッグドラムの上位機。公式で洗濯・脱水13kg・乾燥7kg、らくはや 風アイロン(ヒートポンプ式乾燥)を搭載。外形は手掛け・給排水ホース取付部含む幅630×奥行720×高さ1065mm、本体幅600mm、質量約93kg。設置可能な防水パンは内寸奥行540mm以上。扉は左開き(ML)・右開き(MR)を選べます。

ドラム式洗13kg / 乾7kgヒートポンプ

参考価格: 約29〜35万円(時期・販売店で変動。購入時に各ECでご確認ください)

価格は変動します。リンク先で最新価格・在庫をご確認ください。順序は編集部が公式表示をもとに整理した目安です。